1990年の公開から30年以上が経過した今でも、冬の定番映画として愛され続ける『ホーム・アローン』。映画の中の彼らは永遠に歳を取りませんが、現実世界では長い時が流れています。

「あのかわいいケビン役の子は、今どうしているんだろう?」
「泥棒役の人たちは元気なのかな?」
「テレビで見たときと声が違う気がする…」
そんな疑問を持つ方のために、今回は本作を彩った役者たちの現在と、日本での放送に欠かせない歴代吹き替え声優について徹底解説します。波乱万丈な人生を送ったキャストや、バージョンによって全く違う日本語吹き替えの世界を覗いてみましょう。
この記事でわかること
- マコーレー・カルキン(ケビン役)の激動の人生と現在
- 泥棒コンビを演じた名優たちの「その後」
- 金曜ロードショー版だけじゃない!ケビンの吹き替え声優比較
- 映画を盛り上げた脇役たちの訃報とトリビア
ホームアローンの役者たちは現在何をしている?
世界一有名な子役となったマコーレー・カルキンをはじめ、メインキャストたちはその後どのような道を歩んだのでしょうか。
マコーレー・カルキン(ケビン役)の波乱万丈な人生
主人公ケビンを演じたマコーレー・カルキンは、この映画でギネス記録に認定されるほどの高額なギャラを手にし、一躍スーパースターとなりました。しかし、その後の人生は決して順風満帆とは言えませんでした。

栄光と転落、そして復活のタイムライン
- 1990-1994年(全盛期): 『ホーム・アローン』シリーズ、『マイ・ガール』などで大ブレイク。世界一稼ぐ子役となる。
- 1995年頃(両親の争い): 彼の稼いだ莫大な資産(約17億円とも)を巡り、両親が泥沼の裁判を展開。これに心を痛めた彼は俳優業を一時休業。
- 2000年代(苦悩の時期): 結婚と離婚、薬物所持での逮捕、激痩せした姿のパパラッチなど、ネガティブなニュースが続く。死亡説が流れたことも。
- 2010年代以降(復活): マコーレー・カルキンは再び公の場に姿を見せる機会が増えました。ピザをテーマにしたコミックバンド活動や、GoogleアシスタントのCMで「大人になったケビン」を演じたことは大きな話題となり、かつてのスターが健在であることを印象づけました。
- 現在: 現在は、俳優業に本格復帰しつつも、自身のペースを大切にしながら活動を続けています。GUCCIの広告モデルを務めるなどファッション業界でも注目を集め、Disney+配信作品への出演など、仕事の幅も広がっています。また、長年交際しているパートナーとの間に子どもも誕生し、公私ともに比較的安定した生活を送っているとされています。
ちなみに、映画で共演していた実弟のキーラン・カルキン(従兄弟のフラー役)も、現在は実力派俳優として大成功しており、ドラマ『メディア王 〜華麗なる一族〜』などで高い評価を得ています。
泥棒役の名優ジョー・ペシとダニエル・スターン

ケビンを追い詰めたあの二人組も、映画界でそれぞれのキャリアを築いています。
ハリー役:ジョー・ペシ
もともと『グッドフェローズ』などで知られるコワモテの名優。一時期は俳優業をセミリタイアし、音楽活動などに専念していましたが、2019年の映画『アイリッシュマン』でマーティン・スコセッシ監督と再び組み、アカデミー助演男優賞にノミネートされるなど、その健在ぶりを示しました。
マーヴ役:ダニエル・スターン
長身でコミカルな演技を見せた彼は、その後もテレビドラマや映画のバイプレイヤーとして活躍。また、芸術家(彫刻家)としての才能も発揮しており、ブロンズ像などの作品を制作しています。現在でもSNSなどで『ホーム・アローン』当時の思い出を語ることがあり、ファンを喜ばせています。
【追悼】お父さん役 ジョン・ハード
優しくも少し抜けている父親ピーター役を演じたジョン・ハードは、残念ながら2017年に71歳でこの世を去りました。多くの映画やドラマで活躍した名バイプレイヤーでした。
ケビンの日本語吹き替え声優は誰?

日本で『ホーム・アローン』といえば、テレビ放送で見たという方も多いでしょう。実は、放送局やソフト(DVD/Blu-ray)によって、吹き替え声優が全く異なることをご存知でしょうか?
金曜ロードショー版(矢島晶子)が有名

最も多くの日本人の耳に馴染んでいるのは、日本テレビ系「金曜ロードショー」などで放送されたバージョンでしょう。ここでケビンの声を担当したのは、アニメ『クレヨンしんちゃん』の野原しんのすけ役(初代)でおなじみの矢島晶子さんです。
矢島版ケビンの特徴は、なんといってもコミカルで生意気な演技。子供らしい可愛さと、大人を小馬鹿にしたようなマセた口調のバランスが絶妙で、「ホーム・アローン=矢島ボイス」というファンも多いです。
ソフト版・フジテレビ版などバージョンによる違い
実は本作には、主要な吹き替えバージョンが4つも存在します。それぞれのキャスティングを比較してみましょう。

| バージョン | ケビン役 | 特徴・備考 |
|---|---|---|
| ソフト版 (DVD・BD収録) |
折笠 愛 | クセのない正統派な少年ボイス。初めて観る人にもおすすめの標準的なバージョン。 |
| 日本テレビ版 (金曜ロードショー) |
矢島 晶子 | アドリブも交えたコミカルさが魅力。泥棒役は青野武&江原正士という最強の布陣。 |
| フジテレビ版 (ゴールデン洋画劇場) |
林 勇 | 現在は声優・歌手として活躍する林勇が、当時子役として吹き替えたバージョン。リアルな子供の声。 |
| テレビ朝日版 (日曜洋画劇場) |
折笠 愛 | ソフト版と同じ折笠愛が担当しているが、翻訳や共演者が異なる別録音バージョン。 |
特に泥棒コンビ(ハリー&マーヴ)の吹き替えも重要です。日本テレビ版では、青野武さん(ちびまる子ちゃんの友蔵など)と江原正士さん(トム・ハンクスなど)の掛け合いが最高に面白く、ファンの間では「伝説の吹き替え」と呼ばれています。
意外な有名人も?キャストに関する豆知識

最後に、キャストにまつわるちょっとしたトリビアをご紹介します。スタッフロールには載っていないような裏話もあります。
監督の家族がカメオ出演している
監督のクリス・コロンバスは、自身の家族を作品に登場させるのが好きです。
『ホーム・アローン』でも、彼の義理の母や幼い娘が飛行機の乗客役などでちらっと出演しています。特に『2』では多くの家族が出演していると言われています。
エルヴィス・プレスリー生存説!?
これはファンの間で語られる有名な都市伝説のひとつです。
ケビンのお母さんが空港のカウンターで航空会社に激しく抗議するシーンの背後に、髭を生やした恰幅の良い男性が一瞬映り込みます。この人物が、1977年に亡くなったはずの「キング・オブ・ロックンロール」エルヴィス・プレスリーに似ているとして、一部のファンの間で話題になりました。
「実はエルヴィスは生きていて、エキストラとして出演していたのではないか」という説まで生まれましたが、当然ながら本人である証拠は一切なく、公式にもそのような事実は確認されていません。
あくまで映画ファンの想像力から生まれた噂であり、作品を彩るちょっとした小ネタとして楽しまれているエピソードです。
まとめ:吹き替え版の違いを楽しむのもおすすめ

今回は『ホーム・アローン』の役者たちの現在と、吹き替え声優について深掘りしました。
吹き替え版を見比べてみると、同じセリフでも翻訳の違いや演技の方向性によって、ケビンというキャラクターの印象が大きく変わることに気づかされます。
生意気でコミカルな少年として描かれることもあれば、より現実的で年相応な子供として感じられる場面もあり、どのバージョンが「正解」というわけではありません。
今回のポイント
- ケビン役のマコーレー・カルキンは苦難を乗り越え、現在は幸せに暮らしている。
- 泥棒役の二人も、俳優や芸術家として活躍中。
- テレビ放送版(矢島晶子)とソフト版(折笠愛)では、ケビンの印象がガラリと変わる。
映画は字幕派という方も、コメディ映画である本作に限っては、声優たちの演技合戦が楽しめる日本語吹き替え版を強くおすすめします。
「この声は誰だっけ?」と耳を澄ませながら観直してみると、また違った面白さが発見できるはずです。今年の冬は、ぜひお気に入りのバージョンを見つけてみてください。