「その怪談ついていってもイイですか」チャンネルとは？
いま、心霊系YouTubeチャンネルの中でじわじわと注目を集めているのが、「その怪談ついていってもイイですか」というチャンネル。
たかね・はやと・ゆうきの3人で運営されており、2025年5月にはファン待望のオフ会開催も予定されているという、今もっとも勢いのある心霊チャンネルのひとつです。
2024年9月に動画投稿を開始してから、なんと約1ヶ月で1万人の登録者を獲得。その後も加速度的にファンを増やし、5ヶ月で5万人を突破、2025年4月現在では登録者数6万人を超えています。
心霊系YouTuberの中でもこのスピード感は異例。ではなぜ、ここまで急激に人気が高まっているのでしょうか？
なぜ人気？ 驚きとリアルが交錯する“仕掛け”
このチャンネル最大の魅力は、“リアルさ”と“構成力”の両立。
街頭インタビューで通りすがりの人に心霊体験を聞き、その現場に実際に足を運ぶという企画は、視聴者に「自分にも起こりうるかも」という臨場感を与えてくれます。
さらに、視聴者から「本当に怖い」とされる心霊スポットに直接行って検証を行う動画、他の心霊系配信者とのコラボ動画など、多彩な展開で飽きさせません。
「作り物では出せない」と評されるリアルな反応や、不意に映り込む“何か”に、コメント欄は毎回大盛り上がり。実際に視聴者が見逃した霊をコメントで報告するなど、参加型の楽しみも生まれています。
ショート動画では、特に心霊現象が起きた瞬間を切り出して紹介しており、それをきっかけに本編へ誘導する導線も秀逸。視聴者を引き込む設計がとにかく上手いのです。
視聴者の声と対応力がすごい！
YouTube初期の頃の動画では、「BGMがいらない」「こうした方がいい」といった改善の要望が多く寄せられていました。
しかし、それをスルーせずに受け止め、実際に動画の構成や演出を改善している姿勢は非常に誠実。視聴者との距離の近さ、フィードバックへの柔軟な対応もまた、このチャンネルの人気を支えている要素のひとつです。
コメント欄には「心霊好きにはたまらない！」といった声が多く、コアファンの熱量が高いことが伺えます。加えて、ファンによるTwitterでのリツイート拡散が後押しとなり、自然発生的にバズが広がっていきました。地道なファンとの関係構築が、登録者数の伸びに確実に貢献しているんです。
ヤラセ疑惑への冷静な視点
心霊YouTuberにとって、どうしてもついて回るのが“ヤラセ”疑惑。
実際、過去にはブルーシーというチャンネルで、演出が暴露され信頼を失ったケースもあります。
では、「その怪談ついていってもイイですか」はどうなのか？
ネット上の反応やコメントを調べてみたところ、ヤラセを疑う声はほとんど見受けられません。（もちろん、批判的なコメントを削除している可能性もゼロではありませんが…）
確かに、毎回のように心霊現象が起こる点には一抹の疑問も残ります。ただし、動画で映し出される細かい霊的現象や、思わず息をのむようなリアルな臨場感。中には顔が一瞬映り込むシーンまであり、これらを“作り物”と断じるのは無理があると感じる人が大半です。
ある映像編集のプロがコメント欄で「これはCGでは絶対に再現できない」と評価しており、その投稿には多数の「いいね」がついていました。こういったプロからの信頼も、チャンネルの信憑性を裏づけています。
ただし、疑問の声がゼロというわけではありません。「空き家なのに電気がついている理由を説明してほしい」「カメラアングルが不自然だ」という指摘も少数ながら見受けられます。とはいえ、そうした意見が“逆に信頼できる”と感じる視聴者も多いようです。全てを否定せずに受け止めている姿勢が、好感度に繋がっているとも言えるでしょう。
登場人物に宿る“人間味”が、心霊を超えてくる
このチャンネルが愛されている理由は、怖さだけじゃないんです。
なんといっても、3人の人間性そのものが魅力的。
心霊現象に驚きつつも、亡くなった方に対する配慮を忘れず、どこか温かみがある。だからこそ、多くの人が「怖いけど見てしまう」「応援したくなる」と感じているんです。
例えば、視聴者が気づいた心霊現象を後からコメントで教えてくれる場面がよくあります。これは3人が視聴者とともに番組を作り上げているような関係性があるからこそ。
一方通行ではなく、参加型で感情の通い合うコンテンツなんですよね。
メンバー紹介と“裏の顔”
-
たかねさん
メインで心霊スポットに赴くことが多く、Instagramで心霊写真スポットを募っているのも彼。まさにこのチャンネルの“顔”といえる存在です。2025年2月には深夜に何度もインターホンを鳴らされるというストーカー被害の動画も公開し、「霊より人間が怖い」というリアルな恐怖を発信していました。 -
はやとさん
たかねさんの同級生で、学生時代はサッカー部所属。霊からの逃げ足も抜群です。事故物件検証のコラボでは、亡くなった女性が自身の知り合いだったという、まさかの展開に。突然の悲報に震えるほどショックを受ける彼の姿に、視聴者からも涙が。心霊だけでなく、「人の心に寄り添う番組でありたい」という意志が垣間見えました。 -
ゆうきさん
グッズデザインを手がけるなど、クリエイティブな一面を持つメンバー。ライブ配信で自作のパーカーロンTを披露しており、かわいいと評判です。性格や趣味などプライベートはあまり語られませんが、月額990円のメンバーシップではそういった話題も出てくるとのこと。チャンネルでは心霊、メンバーシップではプライベート。絶妙な使い分けがファン心理をくすぐります。
ちなみに、たかねさんとはやとさんは出身地が大阪府で、兄弟ではないと明言されています。ゆうきさんは岡山県出身で、年齢は非公開ながら二人より年上のようです。
最後に：このチャンネルは“本物”か？
毎回の動画で何かしらの心霊現象が起きる。これは確かに、少し出来すぎているように見えるかもしれません。
でも、視聴者の反応、プロの意見、そして3人の一貫した姿勢を見れば、「ヤラセではない」と信じる声が圧倒的に多い理由も納得です。
恐怖と驚き、笑いと人間味。
そして、作り手の真剣さと、視聴者との信頼関係。
これが、「その怪談ついていってもイイですか」チャンネルが持つ、唯一無二の魅力なのです。
まだ見たことがない方は、ぜひ一度のぞいてみて。
あなたもきっと、“怖いのに目が離せない”不思議な感覚にハマってしまうはずです。