新しい年を迎えると気になってくるのが初詣のことですよね。特に有名な神社やお寺にはどれくらいの人が集まるのか、初詣の参拝者数ランキングで全国の状況を知りたいという方も多いのではないでしょうか。
あるいは関西や関東といったエリア別での順位や、できるだけ人混みを避けて参拝できる穴場の時間帯を探している方もいるはずです。せっかくなら屋台がたくさん出ている賑やかな場所で楽しみたいとか、自分に合ったご利益がある場所を選びたいという気持ちもありますよね。
また、最近では初詣はいつまでに行けばいいのか悩んだりする場面もあるかもしれません。ここではそんな皆さんの疑問を解消するために、過去のデータを基にしたランキングや最新の傾向をまとめてみました。
- 全国で圧倒的な参拝者数を誇る神社のランキングTOP10
- 混雑を回避してゆっくり参拝するための穴場な時間帯
- 屋台グルメや特定のご利益で選ぶおすすめの神社情報
- エリア別の人気スポットや分散参拝などの最新トレンド
初詣の参拝者数ランキングで見る全国の人気TOP10

まずは全国的に見て、どの神社やお寺に多くの人が集まっているのかを確認していきましょう。例年のデータを紐解くと、上位にランクインするスポットにはやはりそれだけの理由と魅力があることが分かります。
なお現在は全国で統一された正式な参拝者数ランキングというものは存在せず、各社寺の発表やメディア・調査機関の推計をもとにした数値を参考にするのが一般的です。そのため、数字や順位には年度・発表元によって一定の差がありますが、ここではトップ10の顔ぶれを見ながら、それぞれの特徴や混雑事情について掘り下げていきますね。
混雑を避けて参拝できる穴場の時間帯

ランキング上位の神社は、三が日だけで数百万人もの人が訪れると推計されているため、どうしても「人混み」は避けられません。ただ、そんな中でも比較的スムーズに参拝できる「穴場」の時間帯は存在します。 私がリサーチしたところ、狙い目は大きく分けて2つあります。
おすすめの時間帯
- 早朝(日の出〜午前8時頃): 空気が澄んでいて清々しい気持ちになれます。屋台はまだ準備中のことが多いですが、参拝そのものを重視するならベストな時間です。
- 夕方以降(午後4時〜): 多くの人が帰路につき始める時間帯です。ただし、お守りの授与所が閉まる時間や閉門時間には注意が必要ですね。
逆に、最も混雑するのは「元日の昼前後」から「午後3時くらい」までです。この時間をあえて外すだけでも、待ち時間はぐっと短縮されるかなと思います。
初詣で屋台が多い神社の特徴と楽しみ方

初詣の楽しみといえば、参拝後の屋台グルメという方も多いですよね。実は、参拝者数が多い神社ほど屋台が多いことがよく見られる傾向があります。
ただし、屋台の数は参拝者数だけで決まるものではなく、その年の運営方針・自治体の許可・天候などによって変動するため、あくまで「例として多いことが多い」という認識が適切です。
例えば、ランキング常連の明治神宮(東京)や大宮氷川神社(埼玉)などは、参道や境内にびっしりと屋台が並ぶことで有名です。定番の焼きそばやたこ焼きはもちろん、最近ではSNS映えするスイーツなども増えていますね。
屋台を楽しむコツ 人気の屋台は行列ができるので、小銭を多めに用意しておくと支払いがスムーズです。また、食べる場所(飲食スペース)が限られていることもあるので、ゴミの持ち帰り用袋を持参するとスマートですよ。
恋愛や金運などのご利益で選ぶ人気神社

「人が多い場所」=「ご利益が強い場所」と捉えることもできますが、自分が叶えたい願いに合わせて参拝先を選ぶのもおすすめです。ランキング上位のスポットには、それぞれ得意とするご利益があります。
| 社寺名 | 主なご利益 | 特徴 |
|---|---|---|
| 明治神宮 | 家内安全・良縁 | 夫婦楠(めおとぐす)が縁結びの象徴として有名です。 |
| 成田山新勝寺 | 交通安全・厄除け | 護摩焚きの迫力がすごく、厄払いの参拝者が多いです。 |
| 浅草寺 | 所願成就・商売繁盛 | 「何でも願いを叶えてくれる」とされる懐の深さが魅力。 |
| 太宰府天満宮 | 学業成就・合格祈願 | 受験生なら一度は訪れたい、菅原道真公を祀る聖地です。 |
初詣の参拝時期はいつまでが良いのか
「三が日に行けなかったけれど、まだ初詣と言っていいのかな?」と不安になること、ありますよね。一般的には、「松の内」と呼ばれる期間までに行けば初詣とされることが多いです。
松の内の期間の目安
- 関東地方など: 1月7日まで
- 関西地方など: 1月15日まで
ただ、松の内の期間は地域や神社の慣習によって異なるほか、最近では混雑緩和のため柔軟に案内する神社も増えています。「旧正月(2月頃)までOK」「1月中ならいつでもOK」としているところもあるため、日付にこだわりすぎず、「今年初めてお参りした日が初詣」という気持ちで、都合の良い日に行くのが一番かなと思います。
警察庁による公式発表が終了した理由
実は、以前は警察庁から「初詣の人出ランキング」が公式に発表されていましたが、現在は発表が行われていません。終了時期としては2009年頃を最後と見る資料が多いものの明確な公式見解は公表されておらず、また終了の理由についても複合的な要因が指摘されています。
- 計測方法が目視や「境内の面積×密度」といった概算であり、正確性に欠けていたため。
- ランキング形式が神社やお寺の過度な競争を生む懸念があったため。
- 警備上の都合など、本来の業務への影響。
そのため、現在ネットやニュースで見かけるランキングは、各社寺の発表や携帯電話の位置情報ビッグデータなどの推計が中心となっています。数字はあくまで参考値であり、公式に統一された基準ではないという点を理解しておくと安心です。
初詣参拝者数ランキングの全国データを活用する
ここからは、具体的にどのエリアのどの神社が人気なのか、データを交えながら見ていきましょう。全国ランキングだけでなく、関西や東海、九州といった地域ごとのトップを知ることで、地元の人気スポットを再発見できるかもしれません。
関東で上位の明治神宮や成田山新勝寺
全国ランキングの上位は、人口の多い関東エリアの社寺が占める傾向にあります。特に不動の1位と言われるのが明治神宮です。
| 順位 | 社寺名 | 所在地 | 人出の目安 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 明治神宮 | 東京都 | 約310万人(推計) |
| 2位 | 成田山新勝寺 | 千葉県 | 約300万人(推計) |
| 3位 | 川崎大師 平間寺 | 神奈川県 | 約300万人(推計) |
| 4位 | 浅草寺 | 東京都 | 約280万人(推計) |
※参拝者数は年度・調査元によって差がありますが、これらの寺社は例年トップクラスの人気を維持しています。
関西ランキングで人気の伏見稲荷大社

関西エリアで圧倒的な人気を誇るのが、京都の伏見稲荷大社です。千本鳥居の幻想的な風景は世界的にも有名ですよね。
関西エリアのTOP3
- 伏見稲荷大社(京都): 商売繁盛の神様として西日本全域から多くの参拝者が訪れ、混雑の激しさでも有名です。
- 住吉大社(大阪): 「すみよっさん」の愛称で親しまれ、家族連れの参拝者が多いのも特徴です。
- 生田神社(兵庫): 神戸の中心地にあり、恋愛成就の神様として特に若い世代から人気があります。
東海エリアでは熱田神宮が圧倒的人気
東海地方にお住まいの方なら、「初詣といえば熱田さん」という方も多いのではないでしょうか。名古屋市にある熱田神宮は、三種の神器の一つである草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)を祀る格式高い神社です。
三が日の人出は非常に多く、全国的に見てもトップクラスの規模を誇る人気スポットです。また、愛知県豊川市の豊川稲荷も商売繁盛のご利益で有名で、毎年多くの参拝者が訪れます。
伊勢神宮について 三重県の伊勢神宮ももちろん超人気ですが、敷地が広大なことや都心部からの距離があるため、三が日の「人数」だけで見ると他の上位神社より少なく見える場合があります。しかしその特別感や信仰の厚さは別格で、初詣以外の時期にも多くの参拝者が訪れます。
九州のランキング上位は太宰府天満宮
九州エリアで初詣参拝者数No.1と言われているのが、福岡県の太宰府天満宮です。学問の神様として有名なので、受験シーズン直前のこの時期は、合格祈願の学生やその家族で大変賑わいます。
人出は非常に多く、参道で売られている名物の「梅ヶ枝餅(うめがえもち)」を求めて行列ができるのも、太宰府ならではの初詣の風景ですね。次いで、「光の道」で話題になった宮地嶽神社(福岡)なども多くの参拝者を集めています。
コロナ禍以降定着した分散参拝の傾向

ここ数年の大きな変化として、「分散参拝」というスタイルが定着してきたことが挙げられます。 以前は「三が日に行くこと」にこだわる方が多かったですが、最近では以下のような参拝スタイルを選ぶ方も増えています。
- 幸先詣(さいさきもうで): 12月のうちに参拝を済ませ、年内から新しい年の幸運を祈るスタイル。
- 1月中の参拝: 三が日の混雑を避け、松の内や1月中旬以降にゆっくりお参りするスタイル。
神社側も期間を延長して縁起物を授与するなど、分散参拝を推奨しているケースが多いです。「混雑が苦手だから時期をずらす」というのは、今の時代とても賢い選択肢の一つだと思います。
初詣参拝者数ランキングの全国データを活用する
ここまで、初詣の参拝者数ランキングや全国の傾向についてご紹介してきました。ランキング上位の神社は、多くの人が集まるだけの魅力や強力なご利益がある場所ばかりです。
一方で、あえてランキングに入っていない地元の氏神様にお参りして、静かに新年を迎えるのも素晴らしい過ごし方です。もし人気スポットへ行く場合は、今回ご紹介した「早朝や夕方の穴場時間」を狙ってみたり、時期を少しずらしてみたりすることで、より快適に参拝できるはずです。
注意事項 記事内で紹介している参拝者数や情報は、過去の報道・発表・推計に基づく一般的な目安です。年度や発表元により数字や順位が変動する場合があります。天候や社会情勢によっても人出は変化しますので、お出かけの際は各社寺の公式サイト等で最新情報をご確認ください。
皆さんの新しい一年が、素晴らしいスタートになりますように。この記事が初詣の計画を立てる参考になれば嬉しいです。 ―――― 🟡 最後に 情報に万が一誤りがあるといけないため、参拝者数・授与所の開閉時間・屋台の有無・分散参拝の対応などは、必ず最新の公式情報をご自身でご確認のうえお出かけください。